支援の概要

児童発達支援で提供すべき支援は、大きく分けると上記の図のように「発達支援」・「家族支援」・「地域支援」の3つです。

発達支援の中の本人支援は、こどもの発達についての側面から5領域にまとめられています。

しかし子供の成長発達に関することなので、5領域はそれぞれが独立しているということではなく、相互に関連し重なっています。

そして本人支援の大きな目的は、子どもが将来日常生活や社会生活を円滑に営めるようにすることです。

「発達支援」は児童に提供される支援ですが、発達支援も「本人支援」と「移行支援」に分かれます。本人支援は重要な支援ですが、「移行支援」も同様に重要です。障害の有無にかかわらず全てのこどもが共に成長できるようにする移行支援において、児童発達支援は重要な役割を担っています。(インクルージョンまたはインクルーシブ教育と言われています。)
それは、障害のあるこどもの発達状況や家族の意向などを確認し、地域において保育・教育が受けられるよう保育所等に行う後方支援です。
以下に当事業所が実施しているまたは行うべき支援の概要をお示ししていますのでご参考にしていただければ幸いです。

当事業所における主な対象児

出生時難聴児・幼児期発語困難児、重度心身障碍児(難聴)、幼児期発達障碍 対象年齢:0歳~概ね3歳)3歳児以上は、メルケア発達支援センターまたはメルケアみなとセンターにおいて継続的な支援を実施いたします。

専門的支援の概要

★雑音等から避けるため、療育中は1名の利用者のみの完全個別支援となっています。

言語聴覚療法ST言語聴覚士による個別支援・難聴検査)

従来の療育内容に組み込まれていた言語聴覚訓練等を、より専門的に実施致します。

コミュニケーションや食べる機能の発達に遅れをもつ児童の言語・コミュニケーションや聴覚障害、吃音、摂食・嚥下障害の改善を支援します。乳幼児~未就学児を対象に一人一人の発達を評価し、個人別の指導プログラムにそって、きめ細かく指導をすすめます。言語療法は、言語聴覚士を中心としながらも、作業療法士、医師・歯科医師などの医療専門職、児童指導員・保育士・公認心理士などの保健・福祉専門職とチームで連携しながら行われます。また医療機関での言語療法訓練では回数が少ないと思われる方の支援を補完いたします。英語での言語療法にも対応しております。

 (言語発達障害、発声・発語障害、聴覚障害、構音障害、吃音、摂食嚥下障害、重度重心児(難聴) 等)

作業療法OT作業療法士による個別支援)

発達障害などの早期発見、早期療育への誘導、また保護者の子育て支援の観点から、作業療法士は、対象児の運動、感覚・知覚・認知の状態を把握して子どもの特徴をとらえ、それらがその子の生活している環境の中でどのような影響を及ぼし、どのような課題が生じているのかを評価・分析します。そして、その結果をもとに保護者や関連職種に対して、発達を促す遊びや日常生活での提案を行います。(発達過程作業療法・発達検査、運動機能、感覚統合、視知覚、知能認知、行動等評価)

事案が多くなった発達課題への支援

■発達性協調運動症への支援

発達性協調運動症(DCD)は、明確な身体疾患がないにもかかわらず、年齢相応の協調運動の習得や実行が困難となる発達特性です。日常生活動作(書字、道具操作、姿勢保持など)や運動場面でつまずきが生じやすく、また、他の発達特性を併存することも多く、包括的な理解と支援が必要となります。支援にあたっては、道具の工夫や事前練習など、日常生活・園や学校生活での実践的な調整を行います。本人・保護者・関係機関と連携し、心理的負担の軽減と自立的な参加を促す支援を提供します。

ディスグラフィア(書字障害)支援

ディスグラフィアは、書字表出障害のことを言い、反復訓練だけでは習得できるようになる障害ではありません。量ではなく質に重点を置いた訓練をゆっくりと行うなど、ディスグラフィアと向き合うには、その子の特徴に適した方法を見つけていくことが重要です。作業療法・言語聴覚療法・公認心理士等のチームで行われます。

 

読字障害(ディスレクシア)・算数障害(ディスカリキュリア)

 ■ビジョントレーニング 

 ビジョントレーニングとは、目で見る力(視覚機能)を高め、見たものを正しく認識したり、自分の体をイメージ通りに動かす能力を向上させるトレーニングです。視力だけを鍛えるのではなく、眼球運動や視覚情報の処理、目と手の協調など「見る力」の総合的な機能を強化します。また、ビジョントレーニングは視覚の「入力機能」(視力や眼球運動)、「情報処理機能」(見たものを脳で認識する能力)、「出力機能」(目と体の連動)という3つの段階に分けてトレーニングを行います。

アンカード・インストラクション・セラピー

アンカード・インストラクション(Anchored Instruction)とは、認知心理学者のジョン・ブランスフォードらが提唱した学習戦略です。抽象的な知識の伝達ではなく、現実のシナリオや身近な問題を「いかり(アンカー)」として提示し、学習者が自ら課題を解決して知識を定着させる手法を指します。

主な特徴とメリット:知識の活性化と応用力向上:抽象的な知識だけを教えるのではなく、実社会に近い文脈(アンカー)と結びつけることで、知識が使えない状態(不活性な知識)になるのを防ぎます。主体的な学びの促進:学習者が受け身で情報を暗記するのではなく、探究的な問題解決プロセスを経験し、自ら学ぶ力を高めます。

カウンセリング・聴覚検査・発達検査等について

カウンセリング室(公認心理士等専門職によるによる個別相談・きょうだい児支援)

通常のサービス提供時間内ではなかなか対応できない内容やお子様の今後の支援について、個別にご相談をお受けいたします。また、普段のメールでのお問い合わせや相談事案に関して改めて整理し、就学や家庭内での課題、きょうだい児の問題、海外移転等に伴う留意事項や今後のマイルストーンについて、具体的に解決や改善にむけたご相談をお受け致し支援の改善に供したいと存じます。

 

※初めて当事業所をご利用の申し込みには予約が必要です。

発達検査・聴覚検査 等

WISCⅣ・VVinelandⅡ、新版K式、田中ビネー等の知能検査・各種心理検査・機能検査及びアセスメント、セカンドオピニオン。

オージオメーターによる幼児聴力簡易検査等を必要に応じて実施します。

 

◆英語による療育・言語療法(English ST

日本語を母国語としない利用者に対して英語による支援を実施します。アセスメント、支援計画書等は英語で作成致します。ご利用枠に限りがございますので別途ご相談ください。

 

医療連携協定機関

◇医療連携協定機関:東京慈恵会医科大学付属病院, 国立精神・医療研究センター病院

医療連携機関恩賜財団母子愛育会愛育病院、聖路加国際病院、日本赤十字医療センター、慶応大学附属病院、東京大学付属病院、うらちるクリニック、しんとみ子どものこころのクリニック 他